PIX-IE: A Programable Internet eXchange In Edo
News
- 2021年10月25日 2021 17th International Conference on Network and Service Management (CNSM) にてHolistIX: a zero-touch approach for IXPs が発表されました。
- 2021年7月14日-16日JANOG48 の IIJ バーチャルブースにて PIX-IE の紹介がされました。
実験趣意書
主旨
DIX-IE/NSPIXP プロジェクトは、Software Defined Networking (SDN) 技術を利⽤した新たな Internet eXchange (IX) の可能性を模索するべく、Programmable Internet eXchange in Edo (PIX-IE) の 研究開発を行ってきました。PIX-IEは、SDN を用いた Intent Based Networking (IBM) 技術にて、IXにおける新たな付加価値を提供します。PIX-IEは2015年にDIX-IE上でプレオペレーションを開始しました。このプレオペレーションでの知見を踏まえ、2021年度中に DIX-IE を PIX-IE で置き換える移行作業をおこないます。
PIX-IEのサービス概要
PIX-IE では、運用者の意図をネットワークポリシー変換する HolistiIX にて、SDN 上に IBN を実現しています。 HolistIX は IX用管理ソフトウェアである IXP-Manager を拡張したもので、以下の主要コンポーネントで構成されています。
- 図形描画機能を備えたネットワーク設定機構 (Miru)
- エミュレーションによるネットワーク構成の検証機構(Athos)
- ネットワークへの設定反映機構 (Cerberus)
PIX-IE では OpenFlow を⽤いることで、トラフィックに対するきめ細かな制御が可能となります。これらのスイッチは、Umbrella での設計指針に基づき、プロアクティブ型設定にて BUMトラフィックの軽減・局所化 を行います。PIX-IEでは、ピアリングを⾏うAS間で細かなフロー制御を⾏うことで、IXでのピアリングに不必要なブロ ードキャスト、アンノウンユニキャスト、マルチキャストパケットをASの接続ポートにて破棄します。これにより、不要なトラフィックにより発⽣するIXの障害と帯域の浪費を防ぎます。
今後は以下の機能を提供する予定です。
- WEBインターフェース
- L3-IX (IXP Manager を利用したルートサーバ管理機能の追加にて)
AS管理者に対し、自組織の接続状況およびトラフィックグラフ閲覧が可能になります。
WEB インターフェースを用いて、L3-IXへの BGP 接続および制御を行います。
図 1 PIX-IEの構成
PIX-IE提供拠点
- KDDI大手町
- NTTコミュニケーションズ大手町
- NTTデータ大手町
提供インターフェイス:10G-LR/SR, 1G-LX/SX, 1G-T
提供インターフェイス:10G-LR/SR, 1G-LX/SX, 1G-T
提供インターフェイス:10G-LR/SR, 1G-LX/SX, 1G-T
参加方法
参加を希望される組織の方は、DIX-IE/NSPIXPプロジェクト(ixp-ops AT wide.ad.jp) までお問い合わせください。
参加にあたっての注意事項
PIX-IEは、技術検証に軸を置いた実証実験として提供・運用されます。そのため商用IXサービスと以下の点が異なります。この点について十分なご理解をお願いいたします。
- ベストエフォートでのサービス提供
- 実験に伴う障害・回線断の発生
24時間365日のサポートは提供されません。
運用では、可能な限り障害が発生しないように務めます。しかしながら、技術検証も兼ねているため不足の障害・回線断などが発生する可能性があります。
本件連絡先/Contact
- WIDEプロジェクト NSPIXP / PIX-IE 担当 (関谷, 岡田)
- mail : ixp-ops AT wide.ad.jp